MI Program MIを実践するためのプログラム
診断 Identify
診断の際には、まず現在あるむし歯の進行を予測することが大切です。
問診や視診、触診、さまざまな検査によって、むし歯の活動性(現在あるむし歯の進行状況)と、過去のむし歯の経験、また、むし歯に対するリスク(将来のむし歯の危険性)を正確に把握します。
それによりむし歯の進行を予測し、患者さん個人個人にあった治療方針をたてることが重要です。
診断 Identify むし歯の活動性
問診・視診・触診・X線診査・温度診・電気抵抗値診査・レーザー蛍光強度診査 など
MIを実践するなかで、最も重要なポイントは、むし歯を確認したとき、そのむし歯が活動性かどうか、進行を停止した、または今後コントロールすることで、再石灰化し得るものなのかどうかを正確に判断することです。
その基準は、むし歯の部位や個人のリスク要因によっても大きく左右されます。
むし歯の活動性を診断するためには、あわせてむし歯のリスクを把握することも大切です。
診断 Identify むし歯の経験
問診(通院歴やむし歯の処置状況)・視診・触診 など
総体的な診断を行なうにあたり、むし歯の経験を評価することで、過去に患者さんがむし歯のリスク因子をどの程度管理できていたかをうかがい知ることができます。
むし歯になってしまった歯の総数(DMF歯数)をみます。
診断 Identify むし歯のリスク
問診(通院歴やむし歯の処置状況)・視診・触診 など
むし歯のリスク診断は、現在あるむし歯の進行性を予測するために、また将来むし歯になる可能性を診断するために大変重要です。
最初の段階で、ある程度のリスクが把握できていれば、今後の治療計画がスムーズにすすめることができるでしょう。
特に唾液の検査は、むし歯原因菌数や抵抗性を知るために非常に有効です。