オトナのお口のケア
特集1 口臭
口臭の原因
お口のエチケット、口臭を気にしている人は多いですが、その原因を正しく理解している人はどのくらいいるでしょうか?
口臭の原因を食べ物や胃腸などの全身疾患に由来するものだと思ってはいませんか?確かにそれらは原因になることはありますが、それは全体の一割程度にかすぎないものです。口臭のおよそ85%から90%はお口の中から発生することがわかっています。そしてそのほとんどがお口の中の細菌が食べかすなどを栄養源として分解してできた化合物が悪臭を放つのです。その化合物には、腐った卵のにおいの硫化水素、糞便臭のスカトールやメチルメルカプタン、腐った肉のにおいのプトレトシン、むれた足の臭いの吉草酸、2日酔いの朝のようなすえた臭いの酢酸やアセトンなどが挙げられます。いかにも臭そうですね。さらにこれらが混じり合って異様な臭いになるわけです。
口臭のケア
口臭を防ぐためには原因となる細菌を口の中からなくすことが一番です。むし歯同様に歯みがきが重要になってきます。また、口臭の原因となる細菌は主に酸素を嫌う菌が中心ですから、歯と歯ぐきの間の溝の中や堆積したプラークの下層など空気に触れにくいところに多く存在しています。歯ブラシが届きにくい場所が多いので洗口剤などの抗菌洗口剤を口の中全体に行き渡らせるようにしてお口の中を殺菌しましょう。
また、先に述べた口臭原因菌は、舌の表面にも多く存在することがわかっており、歯みがきだけ行なう場合と併せて舌のブラッシングを行なった場合を比較すると、舌ブラッシングを併用した方が2倍以上の口臭予防効果があることがわかっています(舌専用のブラシはコチラ)。
通常の歯みがきに加え、舌のブラッシングも併せて行うとよいでしょう。歯&舌みがきのあとは、抗菌洗口剤のうがいも忘れずに!