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Close up!

う蝕治療におけるMIコンセプトバー

酒田市開業
熊谷 崇

 Minimum Intervention(MI)の背景には、カリオロジーの進歩によってブラックの窩洞形成の原則であった自浄域や不潔域の概念を見直し、接着材料の進歩によって保持形態、抵抗形態が不要になったことがあります。切削機器の開発からもわずかな分だけ切削できる道具が登場してきました。結果、窩洞のサイズは以前に比べてずいぶん小さくなりました。これは世界的な流れで、後戻りすることはありません。歯牙硬組織への人工的ダメージを最小にし、身体の寿命の延長にあわせた歯牙の長期保存を考えることが常識的になっています。 
う蝕病変にアプローチする場合にも細心の注意が必要で、バーもMIのためにデザインされたものが市販されるようになりました。MIは術野のスケールがかなり小さくなるので、わずか数ミリの工夫が作業のしやすさに関係してきます。GCのMIコンセプトバーの設計は、頭部形態に2種類あり、そのうちラウンドタイプは口径0.9mmから、ヘミスフェリカルタイプは、1.0mmから揃っています。さらに頸部軸が細くデザインされているので、機動性に富み、視野を確保してくれます。使用する際には、タービンではなく高速コントラを用いて回転数を落とし、遊離エナメル質も過剰に削除しないように、また細い頸部軸に負担をかけないことにも注意したほうが良いと思います。
 う蝕治療のMIは、アプローチから形成、充填にいたるまで、従来の治療よりもより繊細な感性が要求されるでしょう。

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術前 MIバーでの開拡 隣接面エナメル病変を除去 軟化象牙質のエキスカベーション
上顎右側第一小臼歯。咬合面にアマルガム充填部辺縁と隣接面にう窩があった。 ヘミスフェリカルタイプのMIバーを使ってアプローチした。う窩が大きかったため、アマルガムも除去した。 エナメル質に新鮮面が出るよう一層なでるように除去。遊離エナメルをはじかないようにMIバーのようなダイヤモンドポイントで行うのがよい。 手用エキスカベーターによって軟化象牙質を除去。エナメル-象牙境に注意しながら行い、この時も遊離エナメル質を壊さないよう留意する。
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ボンディング レジン充填 術後
ユニフィルボンドで歯面処理を行う。 ユニフィルフロー、ユニフィルローフローで積層充填。 ソラーレPで充填、研磨後。