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先生とのお別れ
GUYは、今の保育園に生後5ヶ月から通っている。わりと園児の入れ替わりがあるので２回の進級を果たしたGUYはかなりの古参だ。その間に先生達もだいぶ入れ替わったのだが、今の園長先生（若い園長！）は、GUYの最初の担任の先生でずっと面倒をみてくれていた。当時からGUYは大好き。どんなに朝機嫌が悪くてもその先生が出てくればニコニコ。あたしがお迎えに行ったとき名残惜しくて泣かれたことすらある（普通逆だろ…）。それほど大好きな先生。その先生が、なんと結婚退職してしまうらしい。どうする？？GUY！
先生が最後の日がだんだん近づいてくると、他のお友達がおうちで泣き出したとかいうエピソードも耳に入ってきた。先生がやめてしまうことがGUYと同じ年齢の子でもわかるんだなー。GUYは？？ かなりあっけらかんとしていつもと変わらない様子。知らないのかな？ 先生も“園児に伝えてはあるんですけど、GUYちゃん分かってないかも”とのこと。だからこんなに平和なのね。でも、何にも知らないで、あるとき突然いなくなってるのなんて可哀想かも。お風呂に入ったときに、GUYに聞いてみた。“GUYちゃんさー、みーせんせい、お嫁さんになるから保育園やめちゃうんだよ。知ってる？”ときくと、GUYは表情を曇らせて一言、“ちってゆ（知ってる）”と言って黙ってしまった。もしかしてあたし達が考えている以上に状況をわかっているのかも。泣いたりぐずったりしてもどうしようもないことも。ちょっと切なくなった。それでも“みーせんせい、お嫁さんになるんだからGUYちゃん、おめでとって言って、笑ってお別れしようね。泣いちゃだめだよ”というと“わかった”とあたしと約束をした。
いよいよ最後の日、あたしはいつものコトながらばたばたと19：00のリミットぎりぎりに園に駆け込むと、GUYと同じ0歳から一緒だったこうちゃんとあいちゃんのママ達が先生と話していた。今日最後だもんね。あー、カメラ持ってくれば良かった…。結局こうちゃんとあいちゃんのママにGUYの写真も撮ってもらったりして最後のお別れをした。こうちゃんもあいちゃんも帰りにこんなに長く園にいる状況が楽しいのか２人で楽しげに遊んでいる（もちろん２人も先生が大好き）。GUYはというとなんだか様子がへん。何を言っても無表情。少しも笑わないししゃべらない。先生もいつもと違うGUYに気づいて抱っこしてくれたり（ある意味最後にいっぱい抱っこされたのは役得かも）したけれど、全くおなじ。無表情。どうしちゃったのー？“やっぱりわかってるんですよね…”とは言っても、しょぼくれた顔でお別れもさみしい。“GUYちゃん、今日でホントに最後だよ。笑ってバイバイするんでしょ？”というと、無表情だったGUYの顔がイッキに泣き顔に。だいぶこらえていたみたい。それでも涙を流したり声を出したりせずがんばっているのがいじらしい。ごめん、GUY、ガマンしてたんだよね。さすがにこれにはあたしも泣きそうになった。先生も涙ぐんでいた。ママと泣かないって約束したもんね。エライぞ、GUY。男の子だね。
後日、家ではわりと普通に過ごしていたけれど園ではしばらく情緒不安定ぎみだったらしい。家だと忘れられても園だとさすがにさみしいのだろう。
そして、GUYの心の整理もままならないうちに予想もしなかったアクシデントが！！
（つづく）
