むし歯の科学
総論
各論
むし歯にしないために
生まれたばかりの赤ちゃんがやわらかく弱々しいように、生えたばかりの歯はまだ未熟なため、むし歯の感受性が非常に高く、さらに一度むし歯になってしまうとその進行も大変早いものです。成熟した歯の脱灰しはじめるpH(水素イオン濃度)が5.5〜5.7前後なのに対し、生えたばかりの永久歯や乳歯、また象牙質が露出した根面などはpH6.2ぐらいから脱灰してしまいます。その他、年齢や全身的疾患、薬物などの影響による唾液分泌量の変化、食生活の変化などによってもそのリスクは大きく変わります。
歯医者さんに行こう!
初期のむし歯は適切なケアでなおせる!
歯医者さんで定期にお口のチェックをすることで、むし歯が悪くなってしまう前に進行を止めるためのケアを行なうことができます。最近では、初期の穴のあいていないむし歯であれは削ってつめることなく、適切なケアと管理によってなおるというこことがわかっています。
専門的なクリーニングでお口もきれい。
定期的なチェックに加えて、家庭ではできない専門的なクリーニングや除菌処置を行なうことで、健康な歯をまもることができます。
むし歯の予防は家庭と歯医者さんの連携プレー
むし歯は、むし歯菌による感染症と生活習慣病という2つの側面があります。
むし歯の予防には、歯医者さんでの専門的な予防処置だけではなく、日常生活でのケアも非常に重要になります。