QOL向上のために歯科医療にできること:MI21.net

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すべての人々のQOL向上のために発展するMI

すべての人々のQOL向上のために発展するMI

すべての人々のQOL の向上を達成するためには、すべての人々の口腔内における悩みや問題を理解する必要があります。
歯科医院を訪れる患者は、“歯が痛い”“歯ぐきが痛い”“歯がグラグラする”“口臭が気になる”“歯が折れた”“歯の色が気になる”等々… さまざまな問題を軽減するために歯科医院を訪ねることが考えられます。

そのため、個人個人異なる患者の問題に対応するためには、う蝕に限らず、さまざまな問題に対する対応が求められます。
そして、同じような症状でも患者それぞれの生活背景は異なり、もともと持っている治療への意識レベルも異なるでしょう。QOL に配慮するならば、個人個人のニーズを捉えて対処することが肝要です。

口腔内における悩みとここ1年間の自覚症状と受診経験

口腔内における悩みとここ1年間の自覚症状と受診経験

上のグラフは、平成11年度の保健福祉動向調査からのデータですが、口腔内における悩みは非常に幅広く、う蝕が原因と思われる悩みはごく一部であることがわかります。
そして何よりも注目したい点は、少なくともこの1年間受診をしていない人々のほうが悩みを多く抱えているという点です。必ずしも歯科医院に来院しないからといって、健康で口腔に何の悩みもないとはいえないのです。

患者の求めるもの

口腔における問題の軽減にあたり、QOLの向上という観点から考えるとたとえ歯科医療を行なう側が考える理想的な対処であっても患者(Patient) 自身の要求が満たされなければ患者の満足を得ることができずその時点でQOLの向上にはつながらなくなります。
患者の治療に際して求めるもの(ニーズ)は個人個人の考え方や環境によっても異なり審美性を特に重視する人や経済性(コスト)を重視する人などさまざまです。

歯科医療従事者が患者の上位に立って指導をしたり、治療計画を説明するだけでは、患者は不安や不満を感じていても承諾するしかなく、歯科医療従事者側でも本当のニーズをつかめないまま治療を進めることになるかもしれません。
患者の意思による治療中止や転院の理由を調べた調査では、「症状がおさまったから」の次に多いのが「治療内容に不満があるから」という項目でした。
また、「充分な説明がうけられない」という項目もあげられています。

完璧な治療をしたはずなのに来院しなくなってしまった…。
先にも述べたように歯科医療者の理想の治療が患者のニーズに合っているとは限らないのです。
MIの理想的な治療でも、それを患者が納得しなければ患者にとってのベストな対処ではないのです。
患者の真のニーズを的確につかむことが非常に大切です。

患者の意思による治療中止や転院の理由

患者の意思による治療中止や転院の理由

ジーシーが2000年に提案させて頂いた(1)Identify(診断)(2)Prevention(予防)(3)Treatment & Control(処置・管理)の3つのアプローチから展開したMIコンセプトは、今後も変わることはありません。

ジーシーでは、MIコンセプトをこれまでのう蝕治療中心のものから、歯周病をはじめとするすべての口腔における問題の軽減を望む患者(Patient)、そして口腔に悩みを持ちながら来院しない人々(Public)の悩みや問題の軽減、さらには現在健康な口腔をもつ人々(Public)の健康維持にも生かしていくためにより発展させた形で展開していきたいと考えています。

QOL MIコンセプト すべての人々のために

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