QOL向上のために歯科医療にできること:MI21.net

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Minimum Intervention

Minimum Intervention

2000年にジーシーから発信したMI コンセプトは、同じく2000 年に国際歯科連盟(FDI)が提唱したMinimal Intervention(最小の侵襲)の概念をベースに歯科医療総合メーカーとしての提案も含めてMinimum Intervention(MI:エムアイ)と提言したものです。
MI を臨床で実践するための具体的施策として、
(1)Identify(診断) (2)Prevention(予防)
(3)Treatment & Control(処置・管理)
の3つのアプローチからの展開を行なっています。

FDI による最初の提言 in 2000

FDI による最初の提言 in 2000
ミニマル・インターベンション(Minimal Intervention)
歯科医療の概念は、う蝕の進行についての解明及び接着性修復材料の開発によって発展させられてきた。 現在では脱灰されていても窩洞となっていないエナメル質及び象牙質は治癒することが認められており、G.V.Black博士が提唱した、う蝕部位の予防拡大処置の見直しを提言する。

※Tyas MJ et al: Minimal Intervention dentistry - a review,FDI Commission Project 1-97; International Dental Journal 50,1-12,2000

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FDI によるう蝕管理のためのMI の原則 in 2002

FDI によるう蝕管理のためのMI の原則 in 2002
  1. Modification of the oral flora:口腔内細菌叢の変容
  2. Patient education:患者教育
  3. Remineralisation of non-cavitated lesions of enamel and dentine:エナメル質及び象牙質における非う窩性病変の再石灰化
  4. Minimal operative intervention of cavitated lesions:う窩性病変への最小の侵襲による修復処置
  5. Repair of defective restorations:不良修復物のリペア

※FDI STATEMENT:Minimal Intervention in the Management of Dental Caries ; Adopted by the FDI General Assembly: 1 October 2002 - Vienna

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2000年に初めてFDIが提唱したMinimal Intervention(最小の侵襲)の概念は、2002年10月にオーストリアのヴィエナで開催された第90回国際歯科連盟世界会議の総会において、『MinimalIntervention』によるう蝕管理の原則に関する公式声明として新たに採択されました。
この新しい原則では、う蝕病原細菌の削減のみならず、感染予防や糖質の摂取削減なども含められ、歯科医療者サイドからだけではコントロールできない部分も重要視されており、新たに『Patient education:患者教育』という項目が追加されています。この『Patient education:患者教育』以外の項目に関しては、ジーシーでも2000年から発信してきたカリオロジーに基づくMI的な配慮に基づく処置であり、多くの歯科医療従事者にも理解され、すでに実践されている先生方も多いと思います。

これらはもちろんMIを語るうえでは非常に重要なキーワードですが、歯科医療を行なう側からの一方向のアプローチであり、この新しいFDIによるMIの原則にもあるように患者への教育によって得られる、プラークコントロールや食習慣の改善といった患者の自発的なセルフケアが重要であると考えます。

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